投資詐欺の手口

杉本学武が行う詐欺の手口をまとめています。
これ以外の投資勧誘の情報がありましたら、お問い合わせからご連絡ください。

投資詐欺の流れ

最初は100~200万円で一口の投資から

杉本学武は最初200万円(100万円というケースもあり)一口からはじめられる投資案件を持ちかけてきます。
投資先は種々の証言がありますが、私が聞いた被害者はかつて自分が支店長をしていた大和証券時代のつながりで大和証券のファンドに投資するというものでした。
「大和証券」という名前を出すことでその安全性をアピールする狙いがあると考えられます。

匠マネジメント株式会社の口座に200万円を預けた後に、「匿名組合契約書」と出資金預り証を匠マネジメント株式会社名義で送ってきます。
口では「元本保証」をうたう場合があるようですが、匿名組合契約書にはそのようなことは書かれていません。
また、金融庁に届け出を出していないにもかかわらず出資をつのって生業とすることは、出資法に違反しています

ただし、この最初のお金は信用させるための入り口なので、短期投資として配当を1ヶ月以内に出し、出資者を信用させます。
その後でさらに大口のファンドがあるなど、何度も出資の誘いをしてきます。
最初の3ヶ月~6ヶ月程度はそのやり取りを繰り返し、配当も毎月出し続けるために、多くの出資者がこの間に杉本を信じてしまうようです。

次第に配当が出なくなってくる

しかしこれが彼のやり口のようです。
信用させること、そして配当を少なからず出すことで、完全なる詐欺を立証するのを難しくします。
また、これを繰り返すうちに預けている元本ばかりが増えていくのに、配当が増えなくなる時期がきます。
そして、徐々に配当がない月が出てきて、最終的には配当が途絶えます。

杉本氏が行っているのはポンジスキームの可能性が高い

ちなみに彼は現在実態のある投資をほとんど運用していない可能性が考えられます。
ある人から預かったお金を別の人に配当として渡す、いわゆる「ポンジスキーム」を行っている可能性があります。
新しい出資者がいないと破綻する仕組みですから、彼はこれからも新しい出資者を募っていくだろうと考えられます。

ただ、杉本氏は完全に連絡がつかなくなるような状態にはしません。
それをすると詐欺になるからです。
したがって、時々は電話に応対しつつ、「今は配当を出せない」「元本を返せない」と言い訳をします。
その理由として「国税局の査察が入っていて、口座からお金を動かせない」などと言いますが虚偽と考えられます。
とにかく何かと理由をつけてはお金を返してきません。

こうなっては手遅れなので、早めに催促の電話をしつこくかけて、できるだけお金を取り返してください。

最近の手口

2018年に行われた一部の出資者をつのった説明会では、現在「くりっく365」で挽回をはかっていると言っていたそうです。
そしてその場でまた出資を募っていたそうですが、くりっく365でどれくらいの利益が出ているかは分かっていません。
FX取引の才能があるという話も聞いたことがありませんし、運用実績がある情報も寄せられていません。
投資案件の民事裁判に敗訴し、出資法違反で刑事事件化もしている人物ですので、彼からの投資勧誘に乗らないようにしてください。

証拠をつかみましょう

ポンジスキームをしている場合、誰かに配当を渡すために新しい出資者を探さなくてはいけません。
彼はいつも投資の勧誘は直接会ったときか、電話でしてきます。
メールやLINEといった文章で残しません。
機会を狙って音声を録音しておく、うまく文書化させるようにしてください。

また、こちらで取材した被害者の中には「元本保証」を本人の口から言った録音をお持ちの方もいらっしゃいます。

杉本は2018年に一部の被害者から民事裁判を起こされて敗訴しています。
その際に「出資者から預かったお金を他の人に回していた」ということを認める話をしていたという情報を得ました。

これらの事実から杉本学武は出資者から集めたお金で運用している具体的な証拠はなく、またその行為自体が出資法違反であり、
かつ他の人の配当等に回していることも本人が認めていることから、今後警察による捜査の手が伸びることはほぼ間違いないでしょう。

今、杉本氏やその周りの協力者から投資話を持ち掛けてられている人は気をつけてください。
またすでに預けてしまっている人は連絡が取れるうちに、音声や文書化されものなどできるだけ証拠をつかみつつ、元本返還をしつこく要請してください。

杉本氏や協力者の情報を募集しています

今総額30億円近くの被害額が出てると報道されていますが、それだけの額を杉本一人で集めていることは考えいにくいです。
杉本を紹介してくる人、逆に杉本から紹介された人、彼に口座を貸すなど何らかの協力している人がいるはずです。
そうした人物は協力者である可能性が高いので、協力者に関する情報があれば些細なことでも構いませんのでお問い合わせからお寄せください。

これ以上被害者が出ないように、皆さんで協力して立ち上がっていきましょう。